罹りやすいタイプはいる

診察

家族が病気になったら

病気の原因ははっきりしていないものの、うつ病に罹る人は生真面目で責任感が強く、社会性が高いといった特徴がよく見られます。また、遺伝的要因として、環境要因と身体的要因が挙げられます。環境要因は幼少期における厳しい体験や身近な人の死などで、身体的要因は慢性疲労や脳血管障害などです。それに過度のストレスが加わり、発症するのではないかと考えられています。ストレスには人間関係によるものと、環境の変化によるものがあり、悲しい体験ばかりか、嬉しい体験も含まれます。うつ病の発症者は、女性と高齢者が比較的多いです。女性では出産や更年期などで大きくホルモンバランスが変化することが背景にあり、高齢者では周囲の人の死や退職といった喪失体験が増えるためだと言われます。しかし、周囲が驚くような人が発症する場合もあります。職場における上司や同僚は、接し方に配慮が必要です。リーダーシップに長け、仕事に遊びにと活力に溢れる人が突然エネルギー切れのごとく発症してしまうことがあり、これは中高年に多く見られます。双極性障害を患いやすいですが、必要なだけ休養しないので再発しやすい傾向にあります。しっかりと休ませることが大切です。復職後の周囲の接し方としては、仕事をバリバリこなさないように注意を払ってあげるといいでしょう。どの病気でも言われることですが、うつ病においても早期発見、早期治療が大切です。治療は比較的長期化するので、じっくり取り組むことも必要で、焦りや諦めは禁物です。まず病気の初期の段階である、抑うつ状態を見逃さないようにします。抑うつ状態とは、気分が落ち込んでいて何も手に付かなくなるような状態のことで、これは毎日続くようなら病気を疑います。しかし、気分が晴れないくらいで病気だと思う人は多くありません。家族など、周囲の人が気付いてあげることが病気を悪化させないポイントです。もし家族など、身近な人にうつ病の疑いがあれば、早めの受診を促します。でも、素直に精神科へ足を運ぶ人は少ないでしょう。うつ病の人が「疲れているだけ」「うつ病のわけがない」「原因はわかっている」などと言って否定するのはよくある行動です。認知度が高まったとは言え、まだまだ精神障害に対する否定的なイメージが残っているからかもしれません。こういう場合家族の接し方は難しいものがありますが、特殊な病気ではなく誰もが罹る可能性があり、効果的で怖くない薬が開発されていることを伝えることが必要です。また、じっくりと話を聞いてあげることや、励ましたりせずに共感してあげることも接し方で大切なポイントです。

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